題名




自信ってなんだろう?★イトキチ★
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    こんにちは、イトキチと申します。

    コンプリメントによる子育てと出会って一年八ヶ月になります。

     

    私には大1・高2・中3の三人の子がいます。2017年から2018年にかけて、全員が不登校になりました。

     

    私個人の小さな経験ではありますが、コンプリメントで子育てをするみなさまが分かち合ってくださるのであれば、とてもうれしく思います。

     

    ********************

     

    3年前のGW明け、当時中2の次男が入院しました。

    消化器官の疾病がみつかりましたが、退院後もすっきりしない日が続きました。

    夏休みが終わりに近づくころ、どんどん体調が悪化し、二学期に入ると体を起こせなくなりました。「からだの病気」の診断となりました。

     

    同じ二学期のある日、突然外出できなくなった当時高1の長男の、混乱し慟哭する姿は、こころが壊れてしまったように見えました。

    ふたりとも、「(学校へ)行きたい」と言いました。

     

    さて、私は幼いころから自信のない子でした。

    努力をすれば自信がつくはず、自信がないのは努力が足りない、うまくいかないのは努力不足と信じていました。

    成長すると、どうやら自信がない様子は他者へのマナーに反すると知り、

    堂々と振る舞う友人の真似をして、自信のなさを隠すことを覚えました。

     

    私はたぶん「いいお母さん」と思われていたと思います。

    先生方にも、周囲の保護者にも。

    だって私は「いいお母さんと思われるように振る舞っていた」のですから。

     

    でも、本当は子育てに自信なんか持てなかった。

    そもそも、「自信」ってどういう感情を指すのか、私にはまったくわからなかったのです。

     

    ほぼ同時期に不登校となった二人の子どもたちでしたが、その表れ方は、「からだ」と「こころ」とでまったく異なるものでした。

    私は、私の何かが問題に違いないと思いました。

     

    児童思春期精神科の先生の本、起立性調節障害の本、自律神経失調症、うつ、オーソモレキュラー(栄養療法)。本を何冊も何冊も読みました。

     

    ただ、不登校の本だけは、最初に手にした一冊で辞めてしまいました。

    学校へ行かない生き方を推奨するものだったからです。

    (このことは森田先生のご著書に出会うまでの回り道の遠因でもあったと思います。)

     

    多くの本に、「子どもを信じる」と書かれていました。

    でもそれは私にとって、とても難しいことだったのです。

     

    「この子はきっと大丈夫」なんて、根拠もないのに到底思えませんでした。

    目の前の子どもたちは苦しんでいるのに。

     

    「あなたの子だから、きっと大丈夫」とも言われました。

    現実に、子どもたちを不登校にしてしまったのに。

     

    子どものことも自分のことも、何をどう信じていいのかわかりませんでした。

     

    私は、子どもを信じるフリをすることにしました。

    「生きてるだけでまるもうけ」「存在するだけで価値がある」。

    借りた言葉を子どもに伝え、自分をもだまそうとしたのです。

     

    長男は二学期の間に自力で学校へ戻り、三学期を欠席ゼロで終えました。

    次男の体調も少しずつ上向いているように見えました。

    「少しずつ明るい方へ向かっている」

    そう思うことで、何とか自分を保っていたと思います。

     

    けれども翌年、中学に入学した三男は体調不良を訴え休みがちになり、夏休みが明けると不登校になりました。

     

    次男が体調不良を訴え始めたときから一年半が経っていました。

    私はやっとコンプリメントによる子育てと出会ったのです。

     

    最初は、「子どもの良いところ、できたこと」が見つからず苦労しました。

    すなわちそれは、「悪いところ、できていないこと」を見つけるのが得意だったということ。

    ならば違うところを見ればいい、見るところを変えればいいと思いました。

     

    苦しいときは、「子どもはもっと苦しいのだ」と思いました。

    苦しさの分だけ、自分が大きく変われるのだと思いました。

    苦しいのは子どもを救うための苦しさだと、産みの苦しみのようなものだと。

    ならば、この苦しさは甘んじて受けよう、喜んで苦しもうと思ったのです。

     

    そのうち少しずつ子どもの良さを見つけられるようになりました。

    ノートに記すうちに、子どもにはいろいろな力があることに気づきました。

     

    三男が再登校し、親の会に参加させていただき、新年度になり次男の高校生活が順調に時を刻み、そしてまた夏休みが訪れたころ、

    「コンプリメントによる子育て」について改めて考える機会をいただきました。

     

    いつの間にか私は、「子どもたちは何かがあってもきっと何とかするだろう」と、

    思えるようになっていることに気づきました。

    「生きていく力がある」と考えられるようになっていたのです。

     

     

    それは私が、「子どもを信じている」ことに気づいた瞬間でした。

     

    もう信じるフリはすっかり要らなくなっていました。自分をだます必要もありません。

    たくさんのリソースが根拠、乗り越えてきた経験が証拠です。

    私は「子どもを信じること」ができるのです。

     

     

    「人をしんじることと自分を信じることは同じである。だから、自信とは、人を信じられることである」

    たくさん読んだ本の中にこの言葉を見つけたときは、どうしても分かりませんでした。

     

    こたえはコンプリメントによる子育てが私にくれました。

    置き換えると、ストンと胸に落ち、暖かい気持ちが溢れます。

    「子どもをしんじることと自分を信じることは同じである。だから、自信とは、子どもを信じられることである」

     

    今、「信じる力」は私の大切なリソースです。

     

     

     

    ☆イトキチのプロフィール☆

    大1・高2・中3の三兄弟の母。

    2017〜2018全員が不登校になる。

    主な症状は長男:対人不安、次男:起立性調節障害(体位性頻脈症候群)および過敏性腸症候群、三男:頻尿、血圧低下

    2018.10〜コンプリメントトレーニング(三男対象120日)

    全員が安定登校して一年以上になりました。

     

     

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    | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | ラ・ニコリーナ通信 | 09:02 | comments(2) | - |

    今、この瞬間を生きる ★駒草★
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      息子が赤ちゃんの頃、私も息子も好奇心でいっぱいでした。

       

      息子の目はキラキラ輝いていて、興味のあるオモチャに向かって自らの意思でどんどん向かっていきました。

       

      ハイハイだって歩くのだって、私が教えた訳でもないのに、何度もチャレンジを繰り返しながら一人で出来るようになりました。

       

      私は、息子のやること全てが愛おしくて、出来ることがひとつずつ増えていくのを一緒に楽しんでいました。

       

      息子は何か出来るたびに、私のほうを振り向いて得意そうな笑顔で笑って、一緒に楽しいことも喜びも分かち合っていました。

       

      赤ちゃんの頃は、「したこと・できたこと」が嬉しくて一緒に共感できることが幸せだったはずなのに…。

       

       

      いつの頃からか、私の息子を見る目が変わっていったんですね。

       

      周りの目が気になりだして、息子の将来を考えれば考えるほど、たくさんの情報に左右されて何が正解なのか分からないまま子育てをしていました。

       

      そして、心配の目、不安の目、親の欲の目、疲れた目へと、私の好奇心に満ちたキラキラした目はどんどん変わっていきました。

       

      同じように、息子の目もだんだん不安の目、疲れた目に変わってしまいました。

       

      息子のことをしっかり見ているつもりだったけど、私が見ていたのは周りの目だったのかもしれません。

       

      その証拠に、息子も同じように周りの目をかなり気にする子に育っていました。

       

      コンプリメントによる子育てをする前の私は、「○○であるべき・こうすべき」って思い込みフィルターを通して息子を見て、良いか悪いかだけの判断でずっと私の価値観を押し付けていました。

       

      私の子育ては、ジャッジする子育てでした。

       

      ありのままの息子の姿を私は何も見えていなかったんです。

       

      コンプリメントによる子育てをした今なら、私の世界観よりも息子の世界観の方が遥かに大きくて、私の世界観に閉じこめておけるような器の子ではないってことが分かります。

       

      コンプリメントは事実に基づいた能力を「○○の力がある」との言葉で気付かせていきます。

       

      親のジャッジがどこにも入らないので、いつでもニュートラルな状態で、ありのままの息子と接することができるんです。

       

      そして、ネガティブもポジティブもなくなります。

       

      「結果」に目を向けるのではなく、

      「過程」に目を向けられるようになるので、

       

      ポジティブ→良かった

      ネガティブ→ダメだった

       

      のギャップにいちいちストレスを溜めることも傷付くこともなくなるんですね。

       

      コンプリメントによる子育てでやっと息子本来の姿を見ることができるようになりました。

       

      ずっと心配していた息子の性格特性が、羨ましいほど魅力的でキラキラ輝いているんです。

       

      息子の「力」を見つける度に、私との世界観の違いに気付ける度に、感動し幸せな気持ちになります。

       

      赤ちゃんの頃のような好奇心いっぱいの目で今は子育てができるようになりました。

       

      コンプリメントによる子育てをすると、“今、この瞬間”を生きられるようになるみたいです。

       

      過去を悔やむことも、まだ見ぬ未来を心配する必要もなくなるんですね。

       

      私は息子の成長をあの頃と同じ気持ちで見守れる幸せを感じながら子育てが出来て、毎日とっても幸せです。

       

      私にできることは、息子の「好きなこと、大切なこと」と能力が合致できるように好奇心を持って息子をコンプリメントしていくことです。

       

      息子は歩き出す力があります。

       

      何度失敗しても諦めずに立ち上がる力があります。

       

      一度できたことは何度だってできるんだから、赤ちゃんの頃のように好奇心いっぱいの目で何でもチャレンジできる力を持っています。

       

      そんな風に考えながら、今日も楽しくコンプリメントを実践して“今、この瞬間”を楽しく生きています。

       

       

      ★駒草 プロフィール★

      2018年3月トレーニング150日で終了

      2019年12月再トレ30日で終了

      高校1年 男子

      中学1年生の夏休み明けから不登校

      10月からトレーニング開始

      12月別室登校、2月から教室登校

      一進一退しながらも逞しく成長中

      コンプリメントによる子育てを楽しんでいます。

       

       

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      | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | ラ・ニコリーナ通信 | 11:17 | comments(2) | - |

      2020年度総会&茶話会を開催しました
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        5月17日(日)に東京親の会2020年度総会&茶話会を開催しました。

         

        もちろん今回もリモートです。

        総会に引き続き実施した茶話会には、30名にご参加いただき、静岡、兵庫、三重、富山のお仲間とも繋がることができ、リモートならではの会だったと感じています。

         

        3月から試行錯誤で実施しているリモート親の会にも少しづつ慣れてきて、stay homeでの新たな親の会の形態になりつつあります。

         

        今回は、初の試みとしてブレイクアウトルームの機能を駆使して、グループ分けを行い、5〜8名で40分間雑談、時間がきたらグループをシャッフルして新しいグループでの雑談と・・・より多くの方とおしゃべりする機会を試してみました。

        視聴のみをご希望の方の中には、途中からミュートを解除して会話に参加された方もおられました。

         

        私たちには、工夫して繋がる力がありますよね!!!

         

        茶話会の雑談の中からも皆様からたくさんの気づきをいただきました。

        コンプリメントで子育てする私たちは、普段からピンチはチャンスと捉える思考をしているので、何事にも前向きに挑戦できますね。

         

        次回の学習会は、5月31日(日)22時から1時間程度の予定です。

        全国どちらからでもご参加可能です!視聴のみでも大丈夫です!

        (忙しいお母さんが自分の時間を取れるのは夜?!・・・との発想で、夜の開催に挑戦です。)

        お申し込み、お問い合わせ→東京親の会へメール

         

        ご参加いただいた皆様よりいただいた感想をご紹介させてください。

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        いつも親の会運営ありがとうございます。

        今日、zoom初使用でしたがなんの問題もなく参加できました。ありがとうございました。

        家族が在宅でしたので、ささやき声しか出せず皆様に自分の声が聞こえているのか不安でしたが、大丈夫だったようで良かったです。

        運営の方が話を振ってくださったので、止まることなく皆でお話ができましたしとても楽しかったです。

        たまには茶話会もいいですね!

        久しぶりに皆様のお顔を見られてうれしかったのと同時に、やはり実際にお会いしてお話がしたいなぁと欲が出てしまいましたが、先のお楽しみにとっておきます(^^)

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        今回は、家族が在宅のため視聴のみで参加させていただきました。

        今年の1月でトレーニング終了(子供も無事登校)して、2月に神奈川親の会に参加させてもらいました。

        親の会では、たくさんの気づきと、やる気をもらって、引き続き参加しようと思っていたところのコロナ流行。。

        オンラインは視聴のみもOKということだったので、今回はじめて参加させてもらいました。

        話しができないとどうなるかなと思いましたが、参加させてもらってよかったです。

        みなさんのお話を聞いているだけでも、たくさんの気づきとやる気、もらえました!

        また、皆さんの良かったことのエピソードなどでウルっときちゃうこともありました。

        運営の皆さん、ありがとうございました。

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        運営の皆様、zoomミーティングありがとうございました。

        グループセッションなど新たな試みをされていてスゴイですね。リアルに近いオンラインミーティングでした。

        小さなグループに分けていたので、リアルの親の会に近い形でお話しが出来て良かったです。

        途中でシャッフルするとメリハリがあっていいですね。たくさんの方とお話する機会ができて楽しかったです。

        よりリアルに近い形で親の会を開催して頂き心から感謝しています。

        久しぶりにお会いできる方がたくさんいらして、こんな状況でもコンプリメントで繋がれることがとても嬉しかったです。

        運営さんの何でもできちゃう力、素晴らしいです!

        本当にありがとうございました!

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        今回の茶話会で、二つのグループでお話をさせていただいて、雑談の中から二つともに共通した子育てのテーマを感じました。

        それは「共感」と「"任せる(見守り)"と"構う(躾)"のバランス」でした。「共感」はしているつもりになってただけで、全然できてなかったなと気づくことができました。

        子供のネガティブな発言も、子供の「共感してほしい、気持ちを分かってほしい」という訴えであるということ。

        そのことに再認識することができてとてもよかったです。

        「任せると躾のバランス」はコンプリメントでの信頼関係の土台があってこそということ。

        そして「バランス」には明確な答えはないということ。

        日々、自分の子育てと子供のコップの具合を見ながら試行錯誤していくものであるということ。

        休校でだらだらしている子供に、任せておくのか注意するのか悩みますがまずは共感とコンプリメントをすることが大事だと気づくことができました。

        親の会で、みなさんとお話することで自分だけじゃないんだと思える安心感、自分の気持ちをお話しすることで気持ちの整理をできたこと、そして、これからもコンプリメントを頑張ろうと思えるモチベーションのきっかけをみなさまからいただき、参加して本当によかったと思いました。

        運営のみなさま、そしてお話をさせていただいた参加者のみなさま、ありがとうございました。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        運営をしてくださる皆さまへ

        先日は茶話会を運営してくださり、本当にありがとうございました。

        当日の運営の対応やそのための準備など 本当にありがとうございます。休校のヒマストレス生活にやっと慣れてきた頃に、今度は学校再開にピリピリし荒れてきた息子、夜も寝なくなりまいっている日々でしたが、またみなさまに元気と気づきをいただきました。

        「いつになったらこどもの自信の水が安定してたまるんだろうかと、気が遠くなります」と伝えたところ、他の方がやさしく「親のトレーニングですしね、、、」というようなことを言ってくださいました。

        その言葉に (私が安定して愛顔愛語、ドンと構えて自信の水を入れる親になれてないんだから、子供が安定しないのは当たり前だったな) と 気がつき、もやもやがスッとしました。

        地道にコツコツ ノートを書いて向き合っていくしかないですね。

        親の会のブログにもとても励まされています。私にとってブログは辛い時のやる気スイッチです。

        長文すみません。ありきたりの感想だと思いますが、感謝の気持ちをお伝えしたくてメールさせていただきました。

        またこれからもよろしくお願いします。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        全体からグループに分かれて話す機能は使う側には、待つだけでしたので、何も問題なく、とても便利な機能だと感じました。

        人数も6人〜7人くらいまでが良い感じがしました。

        グループ分けについては、たまたま子どもの不登校学年、今の学年が高校生、大学生と多く、小学生のお子さまをもつ方には、どうだったのかな?と考えてます。条件なしのグループ分け、条件つきのグループ分けが可能なら、それを次回お試しに取り入れてみても良いのかな?とも感じました。以前、子どもの学年が一緒になるようなグループ分けをしていただいた頃、私は参考になり、渦中の時は特に必要だった感じです。今は少し落ち着いたのか、いろんな方との話しが新鮮で、学年も問わず、たくさんの学びがあります。

        言うばかりで申し訳ありません。

        みなさんの話しに共感した時には共感ボタンというアイテムがあるのも知りました。自分の顔が暗くなってしまうのも、話す受け手には良くないのかな?もう少し画面が明るくなるようきをつけてみます。(就活中の息子が面接官にアドバイスされていたようなので、そんなことも気にしてみました。)

         

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        | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | 親の会レポート | 09:18 | comments(0) | - |

        “場面緘黙症”見方を変えてみると娘の素敵な一面が・・・★ワンダフルわんこ★ 
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           小6の夏休み明けに不登校になった娘は、

          不登校になる以前から「人前で話す」ということが苦手でした。

           

          不登校になってからスクールカウンセリングを利用するようになりました。

          するとカウンセラーから、娘について「不安拡大症」「場面緘黙症」と言われました。

          初めてその言葉を聞いた時、正直 頭がパニックになりました。

           

          登校をしていた頃は、単に「人前で話すことが苦手」と思っていたことが、

          不登校になってから「不安拡大症」「場面緘黙症」と難解な言葉を並べ立てられ、

          慌ててネットで検索したり、本を読んだりしました。

          確かに、調べれば調べるほど、あてはまることが多々ありました。

           

          娘は人前で発表することが苦手。

          ・自己紹介できない、

          ・日直当番の挨拶もできない

          ・授業では手をあげない(先生に当てられて、みんなの前で立って答えるのが嫌)、

          ・少人数グループも発表できない(自分の意見を言えない)等々

           

          それまでの担任の先生がたは、娘の性格を踏まえた対応をしていただいたようですが

          6年の担任の先生は、何かと授業で生徒同士で討論することが好きでした。

          「経験を積めば人前で話せるようになる」という主義で、

          特に娘には、容赦なく人前に立たせて発表の場を与えていたようです。

           

          人前で話せない=自分の意見を言えない⇒黙りこむ⇒泣く・・・⇒ 周囲がイライラする・暴言を吐かれる

          と学校生活は苦難のオンパレードだったようです。

           

          それほどまでに大変だったことを、娘はなかなか私に打ち明けられずにいたようで

          当時の娘の心境を思うとつらいです。。。

           

          それまで私は「娘をなんとか積極的な子にしたい」

          「これを克服するにはどうしたらいいか?」と悩んでいました。

           

          ”話せない娘”が「(人並みに)話せるように」するにはどうしたらいい?と考えて、

          ボイストレーニングのマンツーマンレッスンに通ったこともありました。

          けれど毎回、娘は泣いてしまいレッスンになりませんでした。

          今思うと、娘をどんどん追い込んで、心のコップの水をカラカラに枯らしてしまいました。

           

          コンプリメント子育てで学んだことは、親の「ものの見方を変える」ということです。

          私は、娘を周囲の子どもと比べて

          ”話ができない・苦手”という娘=積極性がない、自分の意見が言えない子

          自分の勝手なモノサシでとらえていることに気づきました。

           

          コンプリメント子育てで「ものの見方を変える」ということを学び

          そんな娘の良さ(リソース)が見えてきたのは  

          「話すのは苦手」=「聞き上手」 でした。
           

          中1秋、不登校から1年以上ぶりに登校するようになってからも別室登校が続いていました。

          やがて一人のクラスメイトが「教室が嫌なら美術室で一緒にお弁当を食べよう」と誘ってくれるようになり、

          それが続くうちに、いつしか何人もの女子が一緒に美術室でお弁当を食べてくれるようになったのです。

          会話に入るのが苦手なはずの娘。

          みんなと一緒にいる間、一体どうしているのか?不思議でした。

          ある時、聞いてみました。すると

           

          「ただみんなの話を”ウンウン”って聞いてるんだ」と話してくれました。
           

          そしてある時、ひとりの子から

          「〇〇(娘の名前)はいつも話をきちんと聞いてくれる」

          「〇〇(娘の名前)が一番信頼できる」

          と言ってもらったそうで、はにかみながら私に話してくれました。


          私はとてもうれしくなり

          「あなたはお友達の話を聴く力があるね」「友達から信頼される力があるね」

          とコンプリメントしました。

           

          娘が人から必要とされている存在に感じられる話を聞きながら、

          不登校ピーク時に、「みんながこわい」「学校こわい」「消えてなくなりたい」

          と泣きながら訴える娘のことが頭をよぎりました。
           

          娘のマイナス面として、私のモノサシで見ていたことは

          ものの見方を変えれば、実は娘の素晴らしいプラス面(リソース)でした。

          コンプリメント子育てによって、私自身 日々成長させていただいています。

           

          必要だったのは、ボイストレーニングではなく、心のコップに水をそそぐコンプリメントでした。

          いまコンプリメント子育て出会い、日々取り組むことができて本当に有難く思います。

           

           

          ★ワンダフルわんこ★ プロフィール

          小6 夏休み明けから不登校に。昼夜逆転、電子機器依存。

          (小6/1月)コンプリメント子育て開始。不登校のまま小学校卒業。

          中学入学以降も不登校つづく。

          コンプリメント子育て300日(中1/10月)から別室登校(母付き添い)し始める。

          400日(中1/2月)一人で登校(片道1時間半)するも遅刻登校が続き、

          600日(中2/9月)朝から通常登校できるようになる(不登校から730日目)

          コンプリメント子育て開始して、通常登校できるまで600日かかるも、

          300日目登校開始から欠席・早退なく連続登校。現在オンライン授業に格闘中。

           

           

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          | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | ラ・ニコリーナ通信 | 09:40 | comments(4) | - |

          花には水を 人には愛を 2 ★珈琲タイム★
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            花には水を 人には愛を <2>

             

            前回の続きです。

             

            父親の理解が得られなくても母親のコンプリメントは効果がある。親の会でそう教えてもらったことで、希望を持つことができ、ホッとしました。

             

            振り返ると、夫が「このまま行くとニートだな」などと言った時に、私は何度も「そんな言い方、良くないよ!」「言霊って知ってるでしょ、そんなこと言わないで」と、さえぎっていました。私は夫にめちゃくちゃ過干渉でした。そりゃ不機嫌にもなるな、と反省し、できる限り口出ししないことにしました。夫は夫なりに子供を心配しているのです。私は夫にも、愛顔愛語でコンプリメントをかける努力を始めました。(子供にコンプリメントするよりも、難しかったです)

             

            紆余曲折、順調とはいえない日々を送りましたが、コンプリメントを始めて半年後、中1の10月末に自信の水がたまって、長男は朝から教室登校するようになりました。そして現在は中3思春期ならではの気分の波はありますが、学校に通い続けることができています。以前は絶対にできなかった父親への反抗も、少しずつできるようになってきました。

             

            そして夫も変化しました。

            以前は息子たちがゲームをしたりマンガを買ったりしていると、ため息をつき、イライラした様子を隠さない人でしたが、それがなくなりました。諦めてくれた、というのもあるかもしれませんが、自分自身の人生設計のために勉強を始め、そちらに集中するようになり子供たちへの過干渉がおさまったのです。

            その上、夫も育ち直し(子供返り)をしているようです。

             

            食卓で小学生並みの下品な話をしてみたり、(もーやめてよ!と私にも子どもにも言われます)くだらない駄洒落を連発してみんなを固まらせたり、調理している私に低学年並みのちょっかいをかけてきたり。(例:カンチョー(笑)など!)悪ふざけをしてケラケラ笑うのです。コンプリメントの効果は、思ってもみない所にまで届きました。

             

            今年の3月から新型コロナウイルスのために休校・在宅勤務になって、親子関係が煮詰まらないかな、との私の心配をよそに、それぞれ日中は仕事や勉強や読書などをし、(遊んでいることも多いですが)夜は毎晩のようにボードゲームやトランプで遊んでいます。不登校の時に一家団欒に取り組んだことが、ここでも生きてきました。コンプリメントを知らなければ、こんな日を迎えることは出来なかったと思うのです。

             

            タイトルの「花には水を、人には愛を」

            というのは、学生時代の友達が、母校に貼ってあったポスターの言葉を教えてくれたものです。いい言葉だなと思って心に残っていましたが、愛を注いでいるつもりでも実際には欲だったり、ひとりよがりなことがあると思うのです。

            コンプリメントは花に水を注ぐのと似ていると思います。SMAPの歌にあるように、花は一つ一つ違っているので、他の花と咲くタイミングや花の形を比べる必要がないというのも、必要以上のことをすると根腐れを起こしたり、うまく育たないことも、似ています。

             

            ものすごく長文になってしまいましたが、今回、何を一番言いたかったかと言うと、父親の協力がなくても母親のコンプリメントの効果はもちろんありますが、子供にとって、夫婦の関係がギスギスしているよりは、仲が良いに越したことはない、ということと、相手を変えようとしても変わらないけれど、わかろうとすると心を開いてくれるということです。

            これも、親の会で教えてもらったことなのですが、協力的になれないお父さんは、実は水不足なのかもしれません。

             

            それぞれのご家庭に違う種があるはずです。コンプリメントを通して、みなさんのご家庭にも優しい花が咲きますように、と心から願っています。

             

            珈琲タイム

            ※現在中3と中1の2人の息子が、小6、小4の2月から順番に不登校となり、その年の5月から長男のコンプリメントトレーニング開始。別室、五月雨を経て、長男は約半年、次男は約1年で、朝から登校。

             

             

            JUGEMテーマ:不登校

             

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            | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | ラ・ニコリーナ通信 | 08:45 | comments(0) | - |

            花には水を 人には愛を 1 ★珈琲タイム★
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              花には水を 人には愛を <1>

               

              夫の転勤で東京に引っ越してきたのは2016年4月。長男が小5、次男が小3になる年でした。夫はもともと子供に中学受験をさせたいと願っていて、この転居先の学区を選びました。のんびりした地方から、中学受験が当たり前の地域への転居は、子供にも私にも、大きな変化でした。

               

              長男は小5の夏から、夫の勧めと「みんな受験するから」と言う理由で中学受験を目指し始めましたが、途中で辛くなってしまい、うつ病のようになって1月には数週間の不登校になりました。本人との話し合いの末、受験は断念しました。友達には恵まれていて、朝は友達が迎えに来てくれて、春休みはたくさん遊びに行き、新学期からは元通り登校できるようになりました。ただ、教育熱心な夫は、甘えていると思ったようで、長男とほとんど話をしなくなりました。長男が話しかけても、無表情で生返事。いつかどこかで長男が爆発してしまうのではないかと不安を感じていたのですが、案の定、1年後の2月に再度の不登校となり、毎日放課後に2-3人の友達が訪ねてくれましたが会おうともせず、ついに卒業式も欠席。私が校長室に卒業証書を受け取りに行きましたが、辛すぎて涙があふれました。でも春休みに充電したらきっと新学期は大丈夫と期待していました。

               

              中学校は、入学式から3日間登校し、4日目から登校できなくなりました。

              その時色々な本を読みあさり、コンプリメントの本に出会い、自信の水不足という説明がストンと腑におちました。5月からコンプリメントを実践するようになり、5月の親の会に早速参加した私は、再登校を経験したお母さんたちの輝く笑顔に驚き、「大丈夫、絶対登校できる!」と、確信に満ちた励ましを受け、久しぶりに笑って、雑談をして、深呼吸ができた気がしました。それまでずっと、常に心身共にこわばり地に足がつかない感じがしていて、リラックスする方法もわからず、息苦しさを感じていたので、酸素が全身に行き渡るような感覚を味わいました。

               

              子どもにコンプリメントの声かけを実践し、電子機器類の制限も行い、一家団欒を続け、つたないコンプリメントを毎日かけて、徐々に長男に変化が見られ、1ヶ月後には別室に1日1時間だけ登校できるようになりました。

              (子供の変化については、別の機会に記したいと思います。)

               

              コンプリメントに取り組みはじめてからも、父と子の会話のない状況を見るのは辛いものでした。自信の水がたまれば動き出すから信じて欲しい、と何度も夫を説得しましたが、「昔なら殴ってでも学校に行かせたのに。学校に行かせるのが親の義務だ」と言われ、子どもに対する態度は変わりません。

              今思うと、夫も環境の変化で大変だったのかな、と思えますが、当時は夫が自信の水をひたすら奪っていくように思えて、一体どうしたら良いのかと途方に暮れました。

              2度目か3度目に参加した親の会で、協力的でない夫のことで悩む人が他にもいらっしゃったのですが、それに対して1人の先輩ママが、こんなふうに答えていました。

              「夫がもっと協力してくれたらいいのに、と思っていたけど、これは夫に対する過干渉だと気づいて、夫への過干渉をやめたら、夫が私にすごく良いアドバイスをくれるようになりました。」(多少違うニュアンスだったかもしれませんが、ご容赦ください。)

               

              他の方からも、「森田先生も、厳しい父親は心のコップを育ててくれる、リソースだって仰ってるね。」「父親って、世間一般の反応をするから、それでいいと思う」と教えられ

              目からウロコでした。

              コンプリメントの効果が思ったように現れないことを、心のどこかで夫のせいにしていたことに気づいた瞬間でした。

               

              つづく

               

              珈琲タイム

              ※現在中3と中1の2人の息子が、小6、小4の2月から順番に不登校となり、その年の5月から 長男のコンプリメントトレーニング開始。別室、五月雨を経て、長男は約半年、次男は約1年で、朝から登校。

               

               

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              | コンプリメントで子育てする東京親の会  ―ラ・ニコリーナ東京 ― | ラ・ニコリーナ通信 | 09:53 | comments(0) | - |
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