こんにちは、イトキチと申します。
コンプリメントによる子育てと出会って一年八ヶ月になります。
私には大1・高2・中3の三人の子がいます。2017年から2018年にかけて、全員が不登校になりました。
私個人の小さな経験ではありますが、コンプリメントで子育てをするみなさまが分かち合ってくださるのであれば、とてもうれしく思います。
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3年前のGW明け、当時中2の次男が入院しました。
消化器官の疾病がみつかりましたが、退院後もすっきりしない日が続きました。
夏休みが終わりに近づくころ、どんどん体調が悪化し、二学期に入ると体を起こせなくなりました。「からだの病気」の診断となりました。
同じ二学期のある日、突然外出できなくなった当時高1の長男の、混乱し慟哭する姿は、こころが壊れてしまったように見えました。
ふたりとも、「(学校へ)行きたい」と言いました。
さて、私は幼いころから自信のない子でした。
努力をすれば自信がつくはず、自信がないのは努力が足りない、うまくいかないのは努力不足と信じていました。
成長すると、どうやら自信がない様子は他者へのマナーに反すると知り、
堂々と振る舞う友人の真似をして、自信のなさを隠すことを覚えました。
私はたぶん「いいお母さん」と思われていたと思います。
先生方にも、周囲の保護者にも。
だって私は「いいお母さんと思われるように振る舞っていた」のですから。
でも、本当は子育てに自信なんか持てなかった。
そもそも、「自信」ってどういう感情を指すのか、私にはまったくわからなかったのです。
ほぼ同時期に不登校となった二人の子どもたちでしたが、その表れ方は、「からだ」と「こころ」とでまったく異なるものでした。
私は、私の何かが問題に違いないと思いました。
児童思春期精神科の先生の本、起立性調節障害の本、自律神経失調症、うつ、オーソモレキュラー(栄養療法)。本を何冊も何冊も読みました。
ただ、不登校の本だけは、最初に手にした一冊で辞めてしまいました。
学校へ行かない生き方を推奨するものだったからです。
(このことは森田先生のご著書に出会うまでの回り道の遠因でもあったと思います。)
多くの本に、「子どもを信じる」と書かれていました。
でもそれは私にとって、とても難しいことだったのです。
「この子はきっと大丈夫」なんて、根拠もないのに到底思えませんでした。
目の前の子どもたちは苦しんでいるのに。
「あなたの子だから、きっと大丈夫」とも言われました。
現実に、子どもたちを不登校にしてしまったのに。
子どものことも自分のことも、何をどう信じていいのかわかりませんでした。
私は、子どもを信じるフリをすることにしました。
「生きてるだけでまるもうけ」「存在するだけで価値がある」。
借りた言葉を子どもに伝え、自分をもだまそうとしたのです。
長男は二学期の間に自力で学校へ戻り、三学期を欠席ゼロで終えました。
次男の体調も少しずつ上向いているように見えました。
「少しずつ明るい方へ向かっている」
そう思うことで、何とか自分を保っていたと思います。
けれども翌年、中学に入学した三男は体調不良を訴え休みがちになり、夏休みが明けると不登校になりました。
次男が体調不良を訴え始めたときから一年半が経っていました。
私はやっとコンプリメントによる子育てと出会ったのです。
最初は、「子どもの良いところ、できたこと」が見つからず苦労しました。
すなわちそれは、「悪いところ、できていないこと」を見つけるのが得意だったということ。
ならば違うところを見ればいい、見るところを変えればいいと思いました。
苦しいときは、「子どもはもっと苦しいのだ」と思いました。
苦しさの分だけ、自分が大きく変われるのだと思いました。
苦しいのは子どもを救うための苦しさだと、産みの苦しみのようなものだと。
ならば、この苦しさは甘んじて受けよう、喜んで苦しもうと思ったのです。
そのうち少しずつ子どもの良さを見つけられるようになりました。
ノートに記すうちに、子どもにはいろいろな力があることに気づきました。
三男が再登校し、親の会に参加させていただき、新年度になり次男の高校生活が順調に時を刻み、そしてまた夏休みが訪れたころ、
「コンプリメントによる子育て」について改めて考える機会をいただきました。
いつの間にか私は、「子どもたちは何かがあってもきっと何とかするだろう」と、
思えるようになっていることに気づきました。
「生きていく力がある」と考えられるようになっていたのです。
それは私が、「子どもを信じている」ことに気づいた瞬間でした。
もう信じるフリはすっかり要らなくなっていました。自分をだます必要もありません。
たくさんのリソースが根拠、乗り越えてきた経験が証拠です。
私は「子どもを信じること」ができるのです。
「人をしんじることと自分を信じることは同じである。だから、自信とは、人を信じられることである」
たくさん読んだ本の中にこの言葉を見つけたときは、どうしても分かりませんでした。
こたえはコンプリメントによる子育てが私にくれました。
置き換えると、ストンと胸に落ち、暖かい気持ちが溢れます。
「子どもをしんじることと自分を信じることは同じである。だから、自信とは、子どもを信じられることである」
今、「信じる力」は私の大切なリソースです。
☆イトキチのプロフィール☆
大1・高2・中3の三兄弟の母。
2017〜2018全員が不登校になる。
主な症状は長男:対人不安、次男:起立性調節障害(体位性頻脈症候群)および過敏性腸症候群、三男:頻尿、血圧低下
2018.10〜コンプリメントトレーニング(三男対象120日)
全員が安定登校して一年以上になりました。
JUGEMテーマ:不登校
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