高校1年生になった息子は、最近太った見た目を気にしてダイエットを意識しています。
特に顔周りが気になるみたい…。
先日、もう寝ようかな?ってタイミングで息子がフェイスマッサージをお願いしてきたので、ついでにヘッドマッサージもしてあげました。
マッサージをされながらリラックスしている息子は、友人関係の悩みや最近あった面白い話、自分の成長や気付きなんかをニコニコ笑って楽しそうに話してくれました。
そして、「僕って反抗期ないよね」って笑うんです。
「明るい息子で良かったね」
「明るいお母さんで良かったね」
そんな風に言い合って、くだらない話をして、お腹を抱えて笑い合って楽しい時間を過ごしました。
息子の「マッサージして」は、「僕の話を聞いてほしい」って遠回しのメッセージです。
コンプリメントをしていなかったら、息子の遠回しの言い方の意味にも、お友達との間に悩みを抱えているなんてことにも気付けていなかったと思います。
息子が不登校の底だった頃、身体症状がとても酷い時期がありました。
頭痛、首の痛み、のたうち回るほどの腰痛などなど、全身が痛く辛い状態が続いていました。
私は少しでも息子の身体症状が楽になれば良いなってマッサージをしてあげようと思いましたが、野生化してしまったような凶暴な息子に近寄るのも難しい状態でした。
やっとの思いで息子に触れることができても足裏だけ…。
息子の愚痴や不満に少しでも「大変だね」って相槌を打とうものなら思いっきり足蹴りされる始末でした。
「大変だね」
このひと言が私にはとっても難しかったんです。
相槌を打つタイミングも…。
「大変だね」
をどのように言えば良いのか、相槌をどのように打てば良いのか、試行錯誤を繰り返し、足の先からマッサージを始めて段々と息子に触れられる範囲を広げ、息子の頭を赤ちゃんの頃のように撫でて寝かしつけができるようになるまでには、かなりの時間がかかりました。
試行錯誤を繰り返しながら息子と信頼関係を築き、マッサージから寝かしつけまでの時間を息子の話をしっかり聴ける大切なコミュニケーションの時間にすることができました。
そして、
リソースの統合・存在の価値のインプット・人様のお役に立つことを息子の冒険ストーリーのように話伝える大切な時間になりました。
この物語はまるで子守唄のようで、息子はリラックスして気持ちよさそうに聞きながら眠ってしまいます。
大変だったとき、私は息子を救うためにひたすら一生懸命だったけれど、今はその時の自分にとても助けられているなって感じています。
ヒトはポジティブなことよりもネガティブなことに反応しやすいらしいです。
ネガティブに引っぱられる力は、ポジティブの何倍の力もあるらしいですね。
だから、辛い感情を感じてしまうのは仕方がないと思います。
そして、感情って自分次第でネガティブにもポジティブにも変えることができます。
自分の感情をコントロールする方法をいかに身に付けられるのかが大切なんだなってつくづく思います。
ネガティブに考えてしまうのは害から自分を守るために必要なことらしいんです。
ネガティブな感情も自分自身を守ってくれる大切な感情なんですね。
問題なのは、動きたいのに動き出せない、ずっとブレーキを踏み続けている状態ってことですよね。
加速したい時はアクセルを踏む
止まりたい時はブレーキを踏む
こんな風にアクセルとブレーキを使い分けるように、感情をコントロールしていけば良いだけなんです。
「それが出来れば苦労しない!」
「そんな簡単な問題じゃない!」
って思われる方もいるかもしれませんね。
でもそれって、まだ慣れてないだけなんです。慣れたら簡単に出来るようになりますよ。
上手くいかない状況を自分のせいだって責め続けるのではなく、今の状態を知ることが大切です。
子どもを観察するように、自分自身も観察してみると変化が分かりやすいと思います。
まず最初は、十分に頑張っている自分を認めてあげられると少し楽になれますよ。
思考を変えるって慣れるまでは少し時間がかかりますが、一度身に付けてしまえば一生もののスキルになります。
そして、親の私たちがラッキーなのは、自分のためだとなかなか動き出せないけど、子どものためだと自分の想像している以上の力が出せるんです。
人は螺旋階段のように成長します。
親もそう。
ふと見上げてみると少し高いところにきていて、景色が違ってみえます。
1ミリでも前に進めるように、日々目の前の事に最善を尽くしていれば、あるとき幸せのど真ん中にいたことに気付けます。
私の場合「しないこと・できないこと」に目を向けるのではなく、「したこと・できたこと」に目を向けられるようになったら、私を取り巻く環境がかなり変わりました。
子どもと一緒に成長できる。
なんて幸せで楽しい子育てなんだろうなって日々感謝しています。
★駒草 プロフィール★
2018年3月トレーニング150日で終了
2019年12月再トレ30日で終了
高校1年 男子
中学1年生の夏休み明けから不登校
10月からトレーニング開始
12月別室登校、2月から教室登校
一進一退しながらも逞しく成長中
コンプリメントによる子育てを楽しんでいます。
JUGEMテーマ:不登校
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