小6の夏休み明けに不登校になった娘は、
不登校になる以前から「人前で話す」ということが苦手でした。
不登校になってからスクールカウンセリングを利用するようになりました。
するとカウンセラーから、娘について「不安拡大症」「場面緘黙症」と言われました。
初めてその言葉を聞いた時、正直 頭がパニックになりました。
登校をしていた頃は、単に「人前で話すことが苦手」と思っていたことが、
不登校になってから「不安拡大症」「場面緘黙症」と難解な言葉を並べ立てられ、
慌ててネットで検索したり、本を読んだりしました。
確かに、調べれば調べるほど、あてはまることが多々ありました。
娘は人前で発表することが苦手。
・自己紹介できない、
・日直当番の挨拶もできない
・授業では手をあげない(先生に当てられて、みんなの前で立って答えるのが嫌)、
・少人数グループも発表できない(自分の意見を言えない)等々
それまでの担任の先生がたは、娘の性格を踏まえた対応をしていただいたようですが
6年の担任の先生は、何かと授業で生徒同士で討論することが好きでした。
「経験を積めば人前で話せるようになる」という主義で、
特に娘には、容赦なく人前に立たせて発表の場を与えていたようです。
人前で話せない=自分の意見を言えない⇒黙りこむ⇒泣く・・・⇒ 周囲がイライラする・暴言を吐かれる
と学校生活は苦難のオンパレードだったようです。
それほどまでに大変だったことを、娘はなかなか私に打ち明けられずにいたようで
当時の娘の心境を思うとつらいです。。。
それまで私は「娘をなんとか積極的な子にしたい」
「これを克服するにはどうしたらいいか?」と悩んでいました。
”話せない娘”が「(人並みに)話せるように」するにはどうしたらいい?と考えて、
ボイストレーニングのマンツーマンレッスンに通ったこともありました。
けれど毎回、娘は泣いてしまいレッスンになりませんでした。
今思うと、娘をどんどん追い込んで、心のコップの水をカラカラに枯らしてしまいました。
コンプリメント子育てで学んだことは、親の「ものの見方を変える」ということです。
私は、娘を周囲の子どもと比べて
”話ができない・苦手”という娘=積極性がない、自分の意見が言えない子
と自分の勝手なモノサシでとらえていることに気づきました。
コンプリメント子育てで「ものの見方を変える」ということを学び
そんな娘の良さ(リソース)が見えてきたのは
「話すのは苦手」=「聞き上手」 でした。
中1秋、不登校から1年以上ぶりに登校するようになってからも別室登校が続いていました。
やがて一人のクラスメイトが「教室が嫌なら美術室で一緒にお弁当を食べよう」と誘ってくれるようになり、
それが続くうちに、いつしか何人もの女子が一緒に美術室でお弁当を食べてくれるようになったのです。
会話に入るのが苦手なはずの娘。
みんなと一緒にいる間、一体どうしているのか?不思議でした。
ある時、聞いてみました。すると
「ただみんなの話を”ウンウン”って聞いてるんだ」と話してくれました。
そしてある時、ひとりの子から
「〇〇(娘の名前)はいつも話をきちんと聞いてくれる」
「〇〇(娘の名前)が一番信頼できる」
と言ってもらったそうで、はにかみながら私に話してくれました。
私はとてもうれしくなり
「あなたはお友達の話を聴く力があるね」「友達から信頼される力があるね」
とコンプリメントしました。
娘が人から必要とされている存在に感じられる話を聞きながら、
不登校ピーク時に、「みんながこわい」「学校こわい」「消えてなくなりたい」
と泣きながら訴える娘のことが頭をよぎりました。
娘のマイナス面として、私のモノサシで見ていたことは
ものの見方を変えれば、実は娘の素晴らしいプラス面(リソース)でした。
コンプリメント子育てによって、私自身 日々成長させていただいています。
必要だったのは、ボイストレーニングではなく、心のコップに水をそそぐコンプリメントでした。
いまコンプリメント子育て出会い、日々取り組むことができて本当に有難く思います。
★ワンダフルわんこ★ プロフィール
小6 夏休み明けから不登校に。昼夜逆転、電子機器依存。
(小6/1月)コンプリメント子育て開始。不登校のまま小学校卒業。
中学入学以降も不登校つづく。
コンプリメント子育て300日(中1/10月)から別室登校(母付き添い)し始める。
400日(中1/2月)一人で登校(片道1時間半)するも遅刻登校が続き、
600日(中2/9月)朝から通常登校できるようになる(不登校から730日目)
コンプリメント子育て開始して、通常登校できるまで600日かかるも、
300日目登校開始から欠席・早退なく連続登校。現在オンライン授業に格闘中。
JUGEMテーマ:不登校
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