コンプリメントで子育てをはじめてから2年目の夏に前回のブログに書いたように、子どもは再度の不登校となりました。
通信制高校に転校して8ヶ月が過ぎた頃で、灯火が消えるように行けなくなりました。
環境を変えただけでは、変わらないと言われた先生の言葉が頭をグルグルとかけめぐりました。
焦った私は、まずは登校刺激、電子機器を禁止するなど、トレーニングの内容を思い出しコンプリメントの基本に戻る気持ちで声をかけましたが、肝心な親子の信頼関係が切れていることに気づかず、声をかけたことで、大きな溝ができてしまいました。
それからの2ヶ月は毎日、娘との信頼関係を取り戻すため、再トレしながら、コンプリメントを続けました。
60日になる手前で、少し話すようになり、家事の手伝いなどもしてくれるようになりましたが、動きが大きく変化しているように見えませんでした。
あと一週間で夏休みが終わるのに、外に出ることもなく、食事をしてからは、急に不安定になることがあり、見ている自分は心配と不安で、苦しくなってしまいました。
不安で押しつぶされそうな日、ちょうど親の会がある事を思い出し、飛び入りで参加しました。
みなさんのリソースを聞いてみるだけで良いからと、気分転換のつもりで行きましたが、結局、苦しい気持ちを聞いていただくことになりました。
その時に伺った話しの中に厳しさや自己決定、待つことのバランスが大事だと感じる体験をいくつも聞きました。
コンプリメントをかけることは、愛情を伝えることだと思いますが、一方で、自分のおかれている状況を伝えて自己決定させる、そのためには、事実を伝えて待つ、このバランスが大事だと感じました。
一晩考えた私は翌日、娘に事実を伝えて待つことにしました。
事実と言うのは、学校に行くことを促すのではなく、今の状況だと、次はどうなるか?をたんたんと伝えて、次にどうしたいか?を聞いて考える時間をもたせるようにしました。
翌々日の夜に娘が話しはじめた時は、かなりびっくりしました。
活動のスイッチが入りはじめたんです。
大学に行きたい、学部や学科を調べて、自分なりの未来を話しはじめたんです。
朝方、学校に連絡し、午後に先生と面談し、その後の見通しをつけるため、話しをしにいきました。
この後に続く道のりも決して平坦ではありませんでしたが、点と点で考えず、線で考えるという、先生の話しの通り必ず先に進むために必要な過程だったと思っています。
今回お伝えしたいのは、自分の中で立ち止まって、行き詰まった時は、親の会にきて、いろいろ話しをしたり、聞いたりすると、自分を客観的にみることができて、何か感じて帰ることができるということです。
乗り越える過程は人それぞれ、十人十色であること。
基本は森田先生のコンプリメントがあるからですが、もう片方で個々に必要なことを感じるには、親の会を活用し、自分なりに考えることが大事だと思いました。
私はあの日から親の会の存在の大きさや意味をさらに感じることになりました。
行き詰まった時、悩んだ時、何かヒントを探しに参加してみませんか?(^-^)
プロフィール〜いちご〜
2017.4 (高2) 始業式から学校に行けず、完全不登校
2017.5後半 学校に戻る
2017.8 入り直した部活の合宿を最後に夏休み中の登校から再度の完全不登校に
2017.9〜10 トレーニング後、心身ともに復活し、希望により在籍高校を辞める
2017.11 都立高校から全日型の通信制高校に転籍
2018.6(高3) 後半に再々不登校に
2018.7〜8 再トレーニング(高3)
2018.9 再登校し、その後も一進一退のまま年を越す
2019.3 自己決定を大事に過ごし大学受験、高校卒業
2019.11より 進学後は順調に過ごしてきたが、体調不良が続く。年明けの授業は出席出来なかったものの、試験をなんとか受 け進級
2020.4 大学2年 笑顔で生活しています。
JUGEMテーマ:不登校
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