手記13
プロフィール
スポンジママ
息子が高2の9月から1ヶ月不登校。 2014年10月~2015年8月トレーニング。トレーニング開始直後から再登校するも、五月雨登校が続き、高3の9月に通信制高校へ転校し卒業。 親元を離れて大学進学するが、大学2年で再度不登校になり、退学。現在は就職し、自宅通勤。無遅刻無欠勤で1年経過。
「もっと俺に失敗させてほしかった」
「いろんな事をかーちゃんが段取りしてくれてたのはありがたかったけど、もっと俺に失敗させてほしかった」。過保護で過干渉だっ た私自身を変えることができた時、以前の自分を反省して息子に詫びた時に言われた言葉です。コンプリメントに出会えなければ私も 家族も変われなかった。不登校になった息子に感謝です。
息子は、高校2年の9月に不登校になりました。なぜ登校できないのかこれといった原因もわからず、手当たり次第に様々な相談機関やネット検索、本などを探していた時、ようやく森田先生のご著書に出会えました。
それまでの「動くまで待ちましょう」の対応に不安や疑問がありましたし、「愛情をかければ登校できます」と締めくくる本もありましたが、では具体的にどうすれば愛情が伝わるのか、肝心の事が示されていませんでした。それを具体的に「愛情」と「承認」の言葉がけをすれば子供は順当に成長していくと明記していたのは、森田先生のご著書だけでした。コンプリメントを続けていたものの、再登校後も五月雨登校が続き、高校3年の夏には出席日数が不足して、通信制高校へ転校しました。その後、大学進学・退学、就職・・と、いろいろな岐路に立ちました。
以前は、過干渉・過保護で先回りばかりしていた私(と家族)でしたが、コンプリメントで親である私のものの見方や考え方が変わっていったので、岐路に立つ度に、自己決定させ、信じて見守る・じっと待つ・そっと背中を押す、ということができました。
息子は、相手の理解力に合わせてわかりやすいように話し方を変えることができるので「あんたはコミュニケーション能力が高いよ」とコンプリメントしたり、視野も広くてその場に合わせて動けるなど「あんたは状況判断能力があるね」とコンプリメントしたものでした。
でもその時は「そんな力ねーし!」など拒否されてましたが、後になって、学校や就職の面接などで、「私(息子のこと)の強みはコミュニケーション能力があることです」と言ったと聞き、ちゃんと聞いてたんだな・・とア ウトプットされたのをうれしく思いました。 転校・退学、自炊生活等々、いろんなことを 経験して悩んだり苦しんだり乗り越えてきた ことが、今、本人曰く「俺、根拠のない自信だけはあるから、なんとかやっていけると思っ てる」という力強い言葉に繋がっていると思 います。
就職し、業務内容・対人関係等々、日々良いことも嫌なこともてんこ盛りのようですが、息子の持てるリソースをフル活用して乗り切っ ており、しぶとくしなやかになりました。「育てた年数分の育て直しが必要です」と森田先生が常々おっしゃっておられるので、まだまだコンプリメントで子育てしていけるなんて、私は『宇宙で一番幸せなお母さん』です!
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